古典を楽しむ · 約3分
江戸の名作『将棋図巧』への入口
伊藤看寿の詰将棋集『将棋図巧』を、いまの盤面で楽しむ。詰将棋ネクストに収録した第1〜3番と、原作・短い版の取り組み方を紹介します。
短い詰将棋を解き慣れたら、少し長い作品にも触れてみたくなります。『将棋図巧』は、江戸時代の伊藤看寿による詰将棋集。昔の作者が盤上に置いた工夫を、自分の手で確かめられるところが、古典を解く楽しみです。
著者と資料の確認:国立国会図書館「将棋図巧・将棋図巧詰手」。江戸期の作品集については、日本将棋連盟による名人の図式集の紹介でも触れられています。
まずは、何が変わるかを楽しむ
長い作品では、最初の局面から最後の詰みを全部見通そうとすると大変です。最初は、手順の途中で盤面がどう変わるかに注目してみましょう。
- 離れていた駒の利きが、いつ通るようになったか。
- 取られそうな駒を差し出すことで、何が動いたか。
- 最初に気にならなかった駒が、最後にどんな役割を持ったか。
答えを確かめながらでも、一つの駒の役割を見つけると、同じ手順が違って見えてきます。「解けたかどうか」だけでなく、「どこに驚いたか」を手がかりに楽しんでください。
詰将棋ネクストには、第1〜3番を収録
アプリでは、通常問題の「積み上げ練習」を進めると作品が順に解放されます。短い版や同じ問題の解き直しも、解放用のクリア数に含まれます。
| 収録作品 | 積み上げ練習の累計クリア数 |
|---|---|
| 第1番 | 10回 |
| 第2番 | 20回 |
| 第3番 | 30回 |
通常問題とは別の楽しみとして、まず一つの作品を目標に練習を積み重ねてみましょう。
原作に挑戦する、短い版で練習する
解放した作品では、原作への挑戦と、短い手数からの練習を選べます。原作では最初の局面から作品の流れを追います。短い版では終盤の形から少しずつ手数を増やして、読みを整理できます。
短い版は、練習のためにアプリで編集した局面です。原作への挑戦では、元の初期局面から始められます。最後には原作の最初へ戻り、途中の一手がどこにつながっていたかを確かめると、作品を通して味わえます。
古い資料にも触れてみよう
国立国会図書館デジタルコレクションでは、『将棋図巧・将棋図巧詰手』の資料がインターネットで公開されています。アプリの盤面とは異なる、資料に描かれた図や表記を眺めるのも楽しみ方の一つです。
一つの発見を、次の一手へ。
いきなり長い原作を解き切る必要はありません。短い練習で形を覚え、原作でその形に出会う。自分に合う入口から、古典の工夫を探してみてください。